ohanashi zakka 
yuraric
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ハロウィンの刺繍マット
2004.秋 ひろはたゆうこ作



  Iさんのご依頼作品
ハロウィンの置物の下に敷くマットとして、色や大きさなどを合わせて作りました。

長細いマットには、5場面によるささやかなおはなしを刺繍することにしました。



「お月さまの魔法」

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1.「今夜の月は格別に素敵だねぇ。」小さな魔女が言いました。
「なんだかおいしそうな色だよ。」黒ねこが言いました。
「ちょっと近くまで飛んでみようか。」二人は原っぱを歩きはじめました。

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2.原っぱの東はしには洗濯物が干してありました。
月の光をいっぱい浴びて、小さな魔女の服は、飛び立ちそうに夜の風にゆれていました。

3.原っぱの西はしには真っ赤に実ったりんごの木がありました。
魔法のほうきは、りんごの香りに包まれて、すやすや休んでおりました。

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4.二人はほうきにまたがると一気に原っぱを駆け回ります。
黒ねこが呪文を唱えると、ほうきはふんわり空へ上っていきました。

木々が小さく見えるころ、お月様の光はまぶしいくらい。
二人がお月様に近づくと、キラキラ光る星の粉が降ってきました。

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5.星の粉はキラキラと地面に向かって落ちてゆきます。
ふいに吹いた風に乗って星の粉は森を抜け、ちいさな魔女のお家に入っていきます。
その瞬間、
ぱっと暖炉に火がともり、煙突から煙がしゅーっと立ちのぼりました。
二人はびっくり。大急ぎで星の粉を追いかけます。

6.二人がおうちの扉をあけると、なんだかおいしいいいにおい。
暖炉にお月様色のスープが出来ていました。


おしまい

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